この方が当院に来院されたとき、全く歩ける状態ではなく松葉杖でかろうじて動ける状態であった。(自宅では車椅子を使用)一見した状況から骨折の可能性があると思われ、治療後、病院で検査を受けるようにお願いした。その後、市外の大病院で検査を受けた所、右大腿部骨折と診断され入院手術が必要と外科部長から言われた。ただ年齢から、手術後は歩行困難で寝たきりになる可能性も高いと言われたため、本人は入院をとりやめ当院に毎週2回来院されるようになった。一週間ごとの治療で、本人は私に痛みが少しずつ和らいできていると話された。その後、2ヶ月を経過し松葉杖が要らなくなり、3ヶ月後には完全に骨折が回復したと感じられたため、再度病院で検査を受けてくださいとお願いした。その後、市外の大病院で再検査を受けたが、外科部長から、こんな事は信じられないこの病院でこんな事は初めてだ、と言われた。理由が全く判らないといった感じだったと話された。今では本人は元気に普通の生活をされ、自分が好きな色々な所を歩き回られている。